漫画喫茶やネットカフェとして利用されていた物件を居抜きという形でそのまま改装すると、かなりコストを抑えることができます。特に間仕切りが出来上がっていることで、改良すべきはパソコンを最新機器にしたり、コミックや雑誌を入れ替えるということになります。利用者がカップルや学生が多いのであれば複数人で利用できるブースを増やしたり、夜間に宿泊するような人が多い場合は個別ブースを増やすなど、地域のニーズに合わせた形で改良を施します。イスや什器などが劣化している場合は修復をしたり新品を導入することもあります。最後に案内板や看板を付け替えて開店に至ります。

秋田における居抜きの変遷。

東北の日本海側に位置し、古来より美人で有名な秋田県の県庁所在地である秋田市での代表的な物件は、大型スーパーが出店していたビルがあります。スーパーの閉店後には、他のスーパーや百円均一ショップ等が出店しましたが、最終的にはビル自体が閉店となっています。これは地方都市の中心繁華街に特徴的な物件の変遷と言えます。地方都市では郊外型のスーパーやショッピングセンターの利便性が高いため、集客力も高く中心部の空洞化が問題になっていますが、これも代表的な例です。一方で郊外型の居抜き店舗は大型店でも出店費用が1/10程度に抑えられるため、出店が盛んに行われています。

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